【 重要なお知らせ 】
ハンガリー産豚肉(マンガリッツァ豚)販売終了のご案内
当店で取り扱うマンガリッツァ豚に関しましては、原産国ハンガリーでの豚コレラ発生による輸入停止措置が行られる以前に輸入された国内在庫で対応させていただいておりましたが、在庫原料が完売したことを受け当店での販売を終了とさせていただきます。
今後輸入が再開された場合は再開を前提に対応を検討いたします。
詳細はこちらからご確認ください。(岩野本社サイトにリンクします)
当店のマンガリッツァ豚肉はマンガリッツァ協会会員Pick社の正規輸入品を販売しています。
Pick社はハンガリーで150年の歴史をもつサラミ製造のパイオニアとして欧米では広く知られており、日本にマンガリッツァ豚の生肉と加工品を届けている唯一の会社です。
ハンガリー固有の名品種「マンガリッツァ豚」を食べた多くの人から「甘い」「味が濃い」でも「さらりとしている」「さっぱりしている」「やわらかい」「とにかく上品な味わい」という感想を聞きます。
豚肉独特のくさみは少なく、口どけが良い。世界で最も脂肪率が高い豚とされ、極寒の地で育まれた濃厚な赤身と良質な脂が特徴のマンガリッツァ豚を紹介します。
【羊毛の豚】マンガリッツァは19世紀前半に誕生し、2004年にハンガリー政府が認定した世にも珍しい“食べられる国宝”です。
マンガリッツァはハンガリー原産の豚で、豚舎ではなく広々とした森や草地といった自然環境の中で、トウモロコシ、ドングリ、カボチャ、テンサイ、小麦など自然食のみを食べて育ちます。その姿から“羊毛の豚”、別名『ウーリーピッグ(毛で覆われた豚)』と呼ばれ、マイナス30℃の厳しい冬の寒さの中でも過ごすことができます。
この独特の姿と豚肉の常識を超えた美味で近年日本のメディアでも取り上げられることが多くなったグルメポークです。
血統的にはイベリコ豚(スペイン)と同じルーツだとされています。生まれた時はまるでイノシシのような子豚ですが、長い年月をかけてハンガリーの厳しい気候により体毛が変化します。
絶滅の危機を乗り越え見事に復活し、2003年国宝に認定。
過去には全体の7割が脂身という報告もあった特別な豚。
そんなマンガリッツァ豚をこの価格で味わえるのは岩野精肉店だけです。
最初に言っておきます。
マンガリッツァ豚は一般的な豚肉より少し高いです。
しかし、その金額は美味しさの証。
市場ではその希少性と美味しさから高値で取引きされ、取扱いや保存にも特別に細心の注意を払うため、価値と手間の分だけ金額に反映されます。
その特別な味わいを当店が全力で価格交渉をして、ご家庭で楽しんで頂けるようになりました。
ネット通販で気を付けなければならないのは、正規の輸入ルートであることが大前提です。
そして、高級豚肉の価値を落とさない適切な取り扱いをしていること。
老舗精肉卸問屋である当店は、マンガリッツァ豚の美しさと美味しさを最大限に高めた状態でお手元に届けるように気を配っております。
特別な価値のあるお肉は、その価値を十分に知っている専門店ならではの取り扱い方があります。
肉を熟知していない業者が扱えば、その価値は簡単に落ちてしまいます。
岩野精肉店がお届けする美しく美味しい価値ある高級豚肉をぜひご賞味ください。
ただ焼いただけで一流レストランの味わい。
ただ塩こしょうでシンプルに味付けしただけで溢れる旨味。
これまで多くの良質のお肉を扱ってきた専門店だからハッキリ言えます。
このお肉がハンガリーで国宝に位置付けられ、東京のリッツカールトンホテル、カリフォルニアの「フレンチランドリー」、ニューヨークの「パーセ」、シンガポールの「レザミ」、香港のシャングリラ・ホテル、ブダペストの「オニキス」のような、世界中のミシュランの星つき超一流レストランでA5ランクの牛肉とならぶ高級な食材としてマンガリッツァ豚を使う理由は"最初のひと口"でわかりました。
「世の中にこれほどまでに旨味の溢れる豚肉があったのか」と。
当店でマンガリッツァ豚は無理に購入を迫るような事はしません。本当に上品で上質な旨味のあるお肉を食べたいという方がご自分の意志でご購入いただく逸品です。
ご購入のきっかけは、TVで紹介されたから、雑誌で見たから、話のタネになど様々です。
ただ、はっきり言えるのは「豚肉の概念が変わる程のこの味わいを知らずにいるのは勿体無い」ということだけは間違いありません。
当店では常に安定供給したいのですが、マンガリッツァ豚は希少な豚肉のため、出荷量を制限される場合がありますので、食べたい時に購入できない場合があります。
ぜひ在庫を確保できているうちのご注文をお勧めいたします。
お肉には赤身と脂身があります。
お肉の種類によって最も美味しいと感じられるようにその2つの比率を変えることを精肉店で調整します。
ベストな比率で美味しさを引き出す絶妙なバランス感覚がブッチャーと呼ばれる熟練スタッフの腕の見せどころです。
一般的な豚肉では考えられないほど、マンガリッツァ豚の脂身には驚く程の旨味と甘みがあります。
そのため、マンガリッツァ豚は精肉の際に脂身を多めに残します。
そして赤身ですが、赤身には脂身とはまた違う凝縮された旨味が詰まっています。
一口噛みしめると、食感の違いの中に赤身と脂身2種類の旨味が肉汁とともに溢れ出して、その旨味の相乗効果で数倍の旨味を感じることができます。
当店がお届けするマンガリッツァ豚が美味しい理由は、老舗精肉卸問屋である当店の歴史が築き上げた選定眼と精肉の技術、品質管理によりマンガリッツァ豚の旨味を最大限に引き上げた状態でお届けするからです。
マンガリッツァの故郷は旧オーストリアのハンガリー帝国。ヨーロッパの各地に広がったマンガリッツァの原種は、ドイツ・オーストリア・そして遠くはアメリカなど各地で飼育され、その土地にあったマンガリッツァとして広がりました。
改良されたマンガリッツァはその風貌も様々でブロンド、黒毛、赤毛など数種類のマンガリッツァが飼育されています。
ヨーロッパ各国、その国によって表記や呼び方が違うのはそのせいです。
Wollschwein(ドイツ語)
Mangalica(ハンガリー語)
Mangulac , Mangalita(ルーマニア語)
Mangaliza , Mangalica , Hungarian Curly Coat , Porc laineux des Pacages , Wollhaarigesなど。
もちろん最大の生産国はハンガリー。国家遺産として指定されています。
広く欧州で改良が重ねられたマンガリッツァは、その風貌も多様です。 この4種類以外にも交配や品種改良をされたマンガリッツァが世界各地にいるようです。
白毛に黄色が掛かったような巻き毛が特徴です。 現在、最も一般的で人気のあるマンガリッツァです。
ハンガリーの西部で飼育されていました。 マンガリッツァの原種と交配したハンガリーのNeapolian-pigの血統が強く出ています。
一番新しいマンガリッツァで、その色は1910年頃に数年間サロンタ豚にマンガリッツァを交配することで生まれました。1933年までには、生きているものはほとんど残っていなかった(31頭のメス豚だけが残っていた)のですが、現在ではメス豚が100頭いて、ゆっくり、そして着実に増加しています。
ブロンドとブラックの交配で誕生したマンガリッツァ。風貌以外、肉の特徴などはブロンドと同じようです。1993年頃、このスワローベリーマンガリッツァは、もう少しで絶滅していたところでしたが、32頭のメス豚だけが残っていました。今日では約100頭のメス豚がいて、ここ数年間で着実に増加し始めています。
2頭の雄豚と9頭の雌豚から始まったハンガリーのマンガリッツァ生産は1833年に開始されました。
ラードやベーコンを生産するために他の豚との改良が加えられ、現在では最も一般的で人気があるマンガリッツァとなっています。
山の厳しい気候や、餌、そしてもともとストレスに強かったマンガリッツァはその数を爆発的に増やし、ハンガリー国内で最も飼育頭数が多かった1940〜1950年代には約30,000頭が飼育されるほどの人気でしたが、一時の人気で大量に屠殺されてしまったためにその頭数が激減し、年間に4,500頭程度しか出荷されない希少な豚となってしまいました。
ハンガリーマンガリッツァの風貌の特徴はブロンドヘア、白毛に黄色が掛かったような巻き毛が特徴です。
この豚に最も必要な事は、自然の中を思うがままに移動できる「自由」。
マンガリッツァはストレスなく大地を移動するための丈夫な脚と頑丈な蹄を持っています。
そして冬の寒さから身を守るための羊毛のような毛は、夏の厳しい暑さから身を守るための風通しの良いコートにもなっています。
マンガリッツァは窮屈な場所で飼育することが不可能なので、現在では野生の牧草地で暮らし、足りない餌はジャガイモやカボチャなどの生産を行う農家の畑で自由に餌を食べることで生産されています。
飼育日数は10〜12ヶ月程度、100kg以上に育ったマンガリッツァには更に餌を与え、この頃の体重の増加は毎日平均500g以上になります。
出荷時の脂肪率は約55〜60%!この脂が良質なラードとベーコンをハンガリーにもたらしたと言えましょう。
脂肪に包まれた赤身肉は非常に柔らかく、しっとりしていて霜降り率が高いことから世界の名だたるレストランで使用されています。
その中にはハンガリーで最も有名な高級料理店“グンデル”、ドイツの三ツ星レストラン“ビクターズ”、ウィーンの有名店“ツム・ヴァイセン・ラウフファングケーラー”などが名を連ねます。近年では日本でもミシュランガイドで星を獲得した有名レストランや一部の高級レストランでも提供されるようになりました。
肉色は濃い赤色。この赤色は味わいの深さを表し、ただ柔らかいだけの豚肉とは一線を画します。
もともとラード等の脂製品を作るために改良された豚だけあって、非常に霜降り率も高く、脂肪の融点(溶ける温度)も一般の豚に比べて低いので、口の中でとろけるような味わいを楽しむことができます。
また、特徴のある脂肪はコレステロールの原因となる飽和脂肪酸の量が少なく、不飽和脂肪酸が多いため消化にも良い。
人工飼料ではなく、自然の中でカボチャやテンサイ、ドングリなどを食べて育つマンガリッツァは、一般の豚肉に比べて40〜55%も多くのビタミンやチアミン、リボフラビン、亜鉛、鉄といったミネラルが含まれており、老化防止、エイジングケアに良いとされる抗酸化酵素も豊富に含まれています。
バスク豚/ハンプシャー/バークシャー/デュロック
バスク豚だけリブロースで申し訳ございませんが、まずは左の皮付きロースの画像をご覧ください。
さすがはラードを作るために存在していたマンガリッツァ!圧倒的に背脂が多く、非常にロース芯が小さいのが特徴です。これだけ脂肪に覆われた中にロースが申し訳程度についております。決してマンガリッツァは小さな豚ではないのですが、ロースの大きさは大型の羊程度です。
世界の豚肉と比べてみましょう。
デンマークのある機関が11種類に及ぶ世界の豚(純血種)を調査したところ、このような結果が出ました。
マンガリッツァ 9.5(←最高値)
バスク豚 7.9
ハンプシャー 7.8
バークシャー 6.7
通常の豚 6.3
デュロック 5.3
マンガリッツァ 5.4(←最高値)
バスク豚 4.9
デュロック 3.8
ハンプシャー 3.3
通常の豚 3.6
バークシャー 3.0
もちろん、この他にもたくさんの検査項目があり、この結果だけで豚肉の美味しさを決めることはできませんが、マンガリッツァがいかに優れているか、その魅力を感じていただけるのではないでしょうか。